本当に人口知能が人間の仕事を奪うのか?人口知能の得意なこと不得意なことから考える人間の仕事の未来
テクノロジー、特に人口知能が今後現存の多くの仕事を奪っていくということが近年叫ばれています。
人口知能がこのまま発展していくと、レジ係のような単純労働だけでなく、事務、弁護士、会計士といったホワイトカラーの仕事も奪っていくと考えられています。
レジの人口知能による代替えは既にツタヤなど多くの店で起こっています。さらに銀行の事務も人口知能に代替えされ始めています。
しかし人口知能には創造性がありません。人口知能は自分で創造することが苦手なため芸術家、アーティストといった仕事は比較的代替えされにくいです。
人口知能は芸術もできるといったことを言う人もいますが、人口知能による芸術は過去のデータをパターン化し模倣したものにすぎません。
また、人は芸術作品を評価するとき、作者の人間的魅力、バックグラウンド、人生なども相まって作品を評価します。そのため芸術家、アーティストといった仕事は人口知能が発達しても残っていくでしょう。
また、人口知能には人間性がありません。つまりセラピストのような人間の心を扱う仕事も代替えされにくいです。
以上のことをまとめると人口知能は感性の分野が苦手なことがわかります。
人口知能の発達により人間が担う仕事は知的労働から、‘感性’労働へとシフトします。(産業革命により肉体労働から知的労働へとシフトしたように)
もし人口知能が人間が担ってきた仕事(知的労働)のほとんどを代替えするようになると、人間は働かずに人口知能が生産する富を享受できるようになります。人口知能が生み出した富を人間はベーシックインカムといった形で受け取り暮らしていくようになります。
つまり人間はローマ時代の貴族のように人口知能という奴隷の元で人間らしく遊んで暮らしていくのです。芸術に没頭する人が増えるため、ルネサンス期のようにたくさんの歴史に名を残す芸術家が生まれるかもしれません。